英語の学習法は英研英語教室

4歳から、小学生、中学生、高校生、成人に至るまでの英語の学習法は英研英語教室

『教室だより 』10月号を掲載しています。

2011-10-08

( 1 )「学ぶに、時あり」

高3のI君が、8月をもって退会しました。彼が入会したのは小5の4月でしたから、実に7年5ヶ月の在籍でした。私の教室では、最も長い在籍生でした。しかし、彼ほど進度に紆余曲折があった生徒はほかにいなかったのではないかと思います。彼の「学習の記録」をめくりながら思い出されるのは、何度も何度も進んでは戻る、を繰り返したことでした。「こんなにやっても、なぜ、覚えないんでしょう」「なぜ、こんなにいつもテストが悪いんでしょう」と悩んだりして、本部にお電話したこともありました。今でも中1、2年程度の単語をよく間違えますので、その都度、3回練習をさせてきました。とにかく「どうして?」と首をかしげるほど単語を覚えるのが苦手なのです。記録を見ると、Fb教材(中1後半)から「英作文」を飛ばして例文の教材(英文を書き写す作業)だけを学習したりして、何とか高2の11月にJb教材(中3後半)に進みました。
 いよいよ進路を考えなくてはいけない時に、お母さんから電話があり、「正直申し上げて、このままでは塾や予備校に行っても、ついていけないのではないかと思います」と、私ははっきり申し上げました。本人が納得するなら、本当はもう一度中1の最初からしっかり復習したほうが早道ではないかともお答えしましたが、本人もそのことを望んでいたので、高2の12月からさっそくEb教材102番(中1、2学期相当)から復習が始まりました。それ以降、教材を1枚も飛ばすことなく8月末で、Jb教材24まで(740枚、7400英文フルセンテンスに相当)進みました。いまだに基本的な単語のミスもときどきあるのですが、やっと英語の基礎力がついたのではないかと思えるようになりました。それは、本人自身もそれほど苦もなく教材をこなせることによって実感しているようです。大学を受験する者としてのモチベーションもあったからだと思いますが(本当は、3年前にこのことができていたらよかったのですが)、遅くてもここまで到達できたこと、よくぞやりなおしてくれたこと、大きな拍手と感謝を送りたいと思います。9月からは塾へ行くそうですが、希望の農学部(農芸化学)に合格を目指して頑張って欲しいと思います。彼が本当に英語の勉強に取り組んだのは、高2の12月からではなかったかと思いますが、それにしても、今までよくぞやめると言わず、7年以上も通ってくれたことにも拍手し、大学受験を応援していきたいと思います。
 「学ぶに、時あり」を、彼から教えられた思いです。

賞賛に値する忍耐の歳月を経てたどり着いた「学ぶに、時あり」の到達点。
 I君の退会に際して指導に当たられたY先生の感慨を、レポートを読む私たちも分かちあいたいと思います。稀に見るI君の忍耐力は、まさに賞賛に値します。と同時に、指導に当たられたY先生の忍耐と毅然たる対応にも敬意を覚えます。
 あえて申し上げるなら、英研の教材でも、確実な習熟のためには、教材を戻して復習が必要となる生徒にはたびたび出会います。その際、程度はともかく、指導者は生徒を納得させる働きかけは不可欠です。お母さんからの電話に対して、「正直申し上げて、・・・」のメッセージには、指導者としての自信、責任感、勇気を感じます。蛇足ながら付け加えさせていただくならば、I君は、高2の12月に「学ぶ時」が始まったのではなく、先生のご指導と彼自身の、正に忍耐の歳月を経て、「学ぶ時」に至ったことに着目していただいきたいのです。I君ほどの忍耐力に恵まれていない生徒の、残念な途中退会は避けられませんが、教材の進行、習熟に心配な生徒に関しては、僭越ながら、早めに本部へのご相談をお待ちします。

( 2 )「そんなこと、分からなかったの?」と言いたいのをこらえて。

今年度、私の教室には10名の中学3年生が在籍しています。休会中や附属中学生もいるので、高校受験を意識しているのは実質6名です。
 今年は、世の中の環境が厳しいためか、生徒の受験に対する緊張感がいつもより強く伝わってきます。緊張感に比例して学習量や成果が上がればいいのですが、緊張感だけで不安におそわれてしまっている生徒も少なくありません。
 教室にも休まず来ますし、教材もこなしますが、リスニングがまったく聞き取れない、英作文は何とか書くけれど穴埋め問題ができないなど、努力が空回りしている状況が見られます。  ある日、J君が実力テストを終えた次の日の教室で、こんな一言をもらしました。「長文が、ぜんぜん分からなかったんです。だから、ひどい点数だと思います。」
 彼は、休会も多く、まだFb教材(中1、後半)を学習中です。そこで「今は、一つひとつの文章を一生懸命書く練習を続けましょう。もう少ししたら、長文を説く実践問題も取り入れるから、それまでは基礎の力をつけようね」と、話しました。基本が出来ていない生徒に実力以上の長文を説いても、私の説明が長くなるだけなので、それよりも単文をたくさん作れる力をつけるほうが必要だと思ったからです。
 とは言え、目前のテストの点を上げたいという気持ちも理解できますし、自信をつけてあげたい気持ちもありましたので、「一度、いっしょに長文を読みましょう」と誘い、教室が始まる少し前に来てもらいました。「人生で、一番低い点数だった」という実力テストの長文を一文ずつ音読してもらい、一緒に訳していきました。
 問題を先に読んで頭に置いてから、本文を一文ずつ読むこと。注釈のある単語は、その横に日本語訳を書いてしまうこと。分からない単語は「エックス」「ぺけぺけ」など、適当な言葉で補い、動詞、名詞、形容詞、副詞の区別を推測する。ヒントとなる単語を見つけて前後の文から答えを探す。出題の最後に英作文が課せられることが多いので、仕上げてから時間配分を考えて取り組むこと等々、アドバイスをしながら読み進めて、一緒にもう一度問題に挑戦しました。
 生徒の顔はみるみる明るくなり、自信がついてくるのが分かりました。そして、「そうか、英文は日本文に直して考えればいいんだ」と、わが意を得たりの表情で、これまでで一番大きな声を発して言いました。「ええ?! 今まで、そんなこと分からなかったの?」と言いたい気持ちをこらえて私は肩の力を抜きました。
 生徒はそれぞれに、小さなつまずきの前で戸惑っています。一人で乗り切れる子、いつまでもそこに留まってしまう子、乗り切るために手助けが必要な子と様々です。何につまずいているのか、どこがどのように分からないでいるのか、指導の本質は、生徒のつまずきの実態に気づくことだと教えてもらえた出来ごとでした。今日、明日と期末テストです。生徒の答案を見るのが楽しみのような、少しドキドキする気持ちです。

「つまずきの実態」は意外なところに。
 
  「ええ?!…」の個所では、多くの方が驚かれるのではないでしょうか。レポートで述べられている「つまずきの実態」は、意外なところに潜んでいたりします。「ええっ、そんなことが分かってない?!」の驚きをグッとこらえて、くれぐれも生徒の自尊心を傷つけることなく、指導のレベルを必要な水準まで下げて、ていねいに生徒につまずきのポイントを気づかせる説明が求められる場合が生じることを、このレポートで再確認しておきたいと思います。「…顔はみるみる明るくなり…」の指導者へのごほうびを、一回でも多く手中にしたいものです。

( 3 ) 英研の教材で、必ず伸びていくはず。

今月は、7月に入会した中3のI君のことをお知らせしたいと思います。申し込みの電話はお母さんからで、とにかく英語が苦手で、せめて平均点ぐらいは取れるようになりたいということでした。レベル判定ではEb42(中1のほぼ最初)からのスタートになりましたが、私が驚いたのは、熱心な学習態度です。教材の説明文をしっかり読み、1文1文とてもていねいに仕上げていました。単語が書けないのを除けば、ほとんどミスなく教材を仕上げるので、お母さんが言う程苦手なのだろうかと思ってしまうほどでした。そして、こういうタイプの生徒は、英研の教材をしっかりやれば、必ず伸びていくはずだという思いを強くしました。
 今までいろいろな生徒に出会ってきましたが、教材の例文や説明文をこれほど熱心に読む生徒はいませんでした。正式入会の電話をかけてきたお母さんに、教室ではとても一生懸命やっていて、英研の教材をやっていけば、必ず良くなっていくことを伝えました。お母さんは、学校の先生には、今まで一度もほめられたことがないので、私がI君にかなりの好印象をもったことに驚いた様子でしたが、私が言ったことを本人に伝えますとおっしゃっていました。本当に礼儀正しい子なので、一緒に勉強していると、とてもすがすがしい気持ちになります。学力は性格の素直さに比例して伸びていくことが多いと、私は思っているので、彼のこれからの成長の様子がとても楽しみです。どうやら彼も出会えて良かったと思える生徒のひとりになりそうです。

文法を学んでも、文章は作れない。
  I君に関して英語以外の他教科の成績は未確認ではありますが、一般的に学力レベルは高いけれど、英語だけが振るわない生徒が案外多くいるものです。その原因はいくつかあると思いますが、一つの典型はきわめてまじめに学校の授業を受けているうちに理解できない文法用語、文法の説明がいくつか重なってくると、もはや、英語が単語も文章も記憶に収まっていかなくなる現象です。文法を先に学んでも、文章は作れません。文章を習得して、文法的に理解することが文法学習だと思います。
 I君が文法の呪縛から解き放たれて、本来の能力で英語力を挽回する日がちかいことを予感させます。彼に関する続報を、楽しみに待ちましょう。

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